王者栃木 連覇へ逆転白星発進、田臥ら攻撃的守備で流れ変えた

[ 2017年9月30日 05:30 ]

バスケット Bリーグ第1節 ( 2017年9月29日    宇都宮市体育館ほか )

<栃木・三河>第1クオーター、栃木・田臥(右)にマークされパスを出す三河・橋本
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 2シーズン目が開幕し、初代王者の栃木はホームで三河と対戦し、78―64で快勝した。控えガードの生原秀将(23)が14得点するなどベンチメンバーも奮闘し、2連覇へ向けて好発進した。昨季準優勝で、レギュラーシーズン60試合で最高勝率をマークした川崎は名古屋Dに76―77で競り負けた。

 8点リードを許した第1Qの悪い流れを変えたのは2年目の生原だった。田臥に代わってコートに入ると、激しい守りでチームを鼓舞。早いテンポの攻撃につなげ「田臥さんと同じプレーをしても意味はない。今年は得点を狙う」と3点シュートなどで第2Qだけで7得点した。41―36と逆転して折り返すと、後半は終始、栃木ペースで押し切った。

 三河の強力攻撃陣を64点に封じ、オフェンスリバウンドでは相手を15本上回る22本。昨季プレーオフMVPの古川が琉球に移籍するなどメンバーが大幅に入れ替わったが、控え選手も含めた激しい守備は今季も健在だ。チーム一丸のアグレッシブなプレーで白星発進し、田臥は「守備から頑張るスタイルにプライドを持っている。全員が集中力を切らさずプレーしたことは次につながる」と自信を深めていた。

 《ゴール下で劣勢》三河は試合の滑りだしこそ好調だったが第2Qにリズムを崩した。次々と外角シュートを決められて失点し、攻守の歯車が狂った。リバウンド数が栃木の48本に対して34本にとどまるなどゴール下でも劣勢で、立て直せないまま終わった。今季から攻守の切り替えを素早くするスタイルを目指しているが、戦術が浸透するにはもう少し時間がかかりそうだ。初戦は完敗。比江島は「チーム力の差を見せつけられた」と力なく話した。

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2017年9月30日のニュース