柳田将洋　武者修行へ渡欧　チームから熱烈ラブコール「早く合流して」

出発前に取材に応じる柳田
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　日本のエースがまた１人海を渡った。バレーボール男子日本代表のアタッカー、柳田将洋（２５＝ＴＶインガーソル・ビュール）が２０日、チーム合流のため成田空港から出発した。取材に応じた柳田は「来年のシーズンにつなげられるようにしっかり戦ってきたい」と意気込みを語った。

　まずはイタリアに飛び、カップ戦に出場する予定だ。チーム側からは「使いたいから早く合流して欲しい」と熱烈な要望があったといい、全日本解散直後という慌ただしい中での出国となった。

　気になるデビュー戦は２３日か２４日になりそうだという。カップ戦では、石川祐希（２１＝中大）が加入予定のイタリアプロリーグ・セリエＡのラティーナとも対戦。「まだ石川がいないラティーナと試合をするシュールな展開」と冗談を言う余裕ものぞかせた。その後は２６日に入団会見を行い、１０月１４日のリーグ戦開幕に備えてトレーニングに入るという。

　渡欧後に専属通訳はつかずコミュニケーションはすべて自分の力で行う。チーム内では英語が共通言語だというが「不安もある。英語は高校までで、大学では必修じゃなかったので。頑張るしかない」と苦笑い。全日本のフィリップ・ブランコーチとは英語でやりとりしていたため「少しコミュニケーションも取れていた。慣れればいける」と自信を見せた。

　契約は２年間。結果次第では海外での戦いを延長する覚悟もある。「試合に出ることが最低条件。代表に生き残るために海外は必要だと思った。別の環境に身を置くことで成長できたらいい」と飛躍を誓った。