大翔丸「びっくり」首位ターン 平幕が1敗キープで台風の目

[ 2017年9月18日 05:30 ]

大相撲秋場所8日目   ○大翔丸―豪風● ( 2017年9月17日    両国国技館 )

<秋場所8日目>豪風(手前)をはたき込みで破る大翔丸
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 平幕・大翔丸が豪風を破り、1敗を守り首位タイで折り返した。12年夏場所の旭天鵬以来となる平幕優勝へ快走している。大関・豪栄道、平幕の阿武咲も1敗を守り、トップを並走。左膝負傷で休場中の大関・照ノ富士は再出場せず、11月の九州場所の関脇転落が決まった。

 3横綱2大関が休場の下克上ムードが漂う秋場所で、ダークホースが突き抜けそうになっている。大翔丸が6連勝で7勝目。「びっくりです」と本人が星取表に驚いた。

 引き技が十八番のベテラン、豪風のお株を奪うはたき込み。わずか1秒1の勝負に「豪風関は変化があるので、びびって当たれなかった」と謙遜しきりだった。立ち合いは踏み込めずとも、反応のよさで白星をもぎ取った。

 中日を首位でターンするのはもちろん初めてだが、自然体を貫いている。これまでに経験したことがないほど支度部屋には多くの報道陣が集まっても「もうちょっとしたら、いなくなるでしょ」とジョークを飛ばした。

 幕内で勝ち越しリーチ一番乗り。それでも相撲内容には納得していない。大阪出身の元アマ横綱は「ホンマは突き押しがしたい」と首をかしげる。確かに今場所は土俵際での突き落としや、相手の突進を逆手に取る送り出しなど逆転勝ちが目立つ。その中で好調を維持している要因を師匠の追手風親方(元幕内・大翔山)は、こう分析する。

 「脇が開いて、負けパターンの相撲もあったけど、最初に当たっているから引いても(相手が)落ちる。星が上がってくると、そういう技が決まりやすくなるもの。特に押し相撲の場合はね」

 高知・明徳義塾中時代にはゴルフの松山英樹とクラスメートだった。「普通にしゃべっていました」。海外で大活躍する友に「凄いっすね。一回集まりたい。(活躍で)どういう変化があったか聞いてみたい」と“ラブコール”を送った。このまま突っ走れば、再会の願いも実現するはずだ。

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2017年9月18日のニュース