【玉ノ井親方・視点】阿武咲　できることを全部やりきっている

大相撲秋場所５日目   ○阿武咲―日馬富士● （ 2017年9月14日    両国国技館 ）

日馬富士（左）をはたき込みで破った阿武咲
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　阿武咲は一日一番、自分のできることを全部やりきっている。まわしを狙ってきた横綱につかまえられないように、低い姿勢を保って、離れて相撲を取ったのが良かったね。立ち合いの当たりも力があった。当たった時に相手の体を一度浮かしているからね。今場所は本当に地力を付けたと思うよ。稽古もよくやっているし、自信を持って土俵に上がっている。ただ、このまますんなりとはいかないだろうね。勝ち続ければ重圧も疲れも、日に日に増えていくから。まだまだ、何があるか分からないよ。

　横綱は琴奨菊戦の負けがまだ尾を引いている印象だね。土俵際で足が前に出ていかない感じだった。ああいう負け方は一番嫌な記憶として脳裏に残るから、大事に取ろうとしすぎているんじゃないかな。（元大関・栃東）