中田JAPAN、ロシアに逆転負け…高さに苦しみ連勝ならず

[ 2017年9月7日 05:30 ]

ワールドグランドチャンピオンズカップ女子大会   日本1―3ロシア ( 2017年9月6日    東京体育館 )

第2セット、新鍋(右)がスパイクを決める
Photo By 共同

 世界ランク6位の日本は同5位のロシアに1―3で逆転負けを喫し、1勝1敗の勝ち点3となった。先発起用されたリオ五輪代表の石井優希(26=久光製薬)が流れを引き寄せ、第1セットを25―22で先取。しかし、ロシアの高さに苦しみ3連続でセットを落とした。リオ五輪金メダルの中国は3―2でブラジルを下して2連勝、ブラジルは1勝1敗。米国は韓国をストレートで退けて1勝1敗とし、韓国は2連敗となった。

 中田ジャパンで本来の力を発揮できずにいたリオ五輪代表の石井が起用に応えた。ロシアに逆転負けを喫したが「スタメンでやるしかないと思った」と15得点を挙げて復活をアピールした。

 五輪経験者として期待されながら、ワールドグランプリ香港大会では登録外。アジア選手権でも5大会ぶりの優勝メンバーの中に石井の名前はなかった。「人のことを気にしすぎて自分のパフォーマンスが落ちてしまった」

 立ち直るきっかけは4大会連続で五輪に出場した木村沙織さんからのLINE(ライン)だった。「人を気にするんじゃなくて自分中心にやればいい」。その言葉で気持ちが整理され、気持ちが軽くなったという。

 中田監督は「力の差があったのと同時に、もったいない内容」と1敗を悔やんだ。それでも、「エースのポジションなので苦しいときに頼られるようにしないと」と語った石井の復活は、前回大会3位に続くメダルを狙う火の鳥ニッポンにとって好材料となりそうだ。

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2017年9月7日のニュース