奈良 04年全米覇者を逆転で撃破!4年ぶり3回戦進出

[ 2017年9月2日 05:30 ]

テニス全米オープン第4日 女子シングルス2回戦 ( 2017年8月31日    米ニューヨーク・ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター )

女子シングルスでクズネツォワを破って3回戦進出を決め喜ぶ奈良くるみ
Photo By ゲッティ=共同

 シングルス2回戦で、女子は世界ランキング116位の奈良くるみ(25=安藤証券)が04年大会覇者で第8シードのスベトラーナ・クズネツォワ(32=ロシア)を6―3、3―6、6―3で破り、4年ぶりに3回戦に進んだ。大坂なおみ(19=日清食品)はデニサ・アレルトバ(24=チェコ)を下し、2年連続で3回戦に進出した。男子はダニエル太郎(24=エイブル)が第1シードのラファエル・ナダル(31=スペイン)に逆転負けした。杉田祐一(28=三菱電機)も敗れ、同種目の日本勢は全て敗退した。

 2時間を超える大熱戦。最後はクズネツォワのフォアがアウトになると、奈良は拳を強く握った。世界ランキング8位で04年大会女王を破る金星を挙げ「ニューヨークではいつもいいプレーができる。トップ10に勝ったのは初めてなので、一番大きな勝利」と喜びを爆発させた。

 3セットいずれも先にブレークを許す展開だったが、持ち前の粘りで徐々に相手の焦りを誘った。強打を封じるためにクズネツォワのバック側に高く弾む球を返し、リズムを崩した。「今まで通りのプレーを心掛けた。落ち着いてできた」と最終セットの3―2で迎えた第6ゲームでブレークに成功して押し切った。4大大会で3度目の3回戦進出に「(シーズンで)苦しいこともあって、こういうところで勝てたのでうれしい」と感慨に浸った。

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2017年9月2日のニュース