川井梨 五輪経験生かし初の金、3度目の正直に「違った重み」

[ 2017年8月26日 05:30 ]

レスリング世界選手権第4日 女子60キロ級決勝   川井 Tフォール レーガン ( 2017年8月24日    フランス・パリ )

世界レスリング女子60キロ級で優勝し肩車される川井梨(AP)
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 リオ五輪を経験した川井梨は、勢いだけでない地に足着けた強さを見せた。3度目の出場で初めて金メダルを手にして「五輪とは違った重みがある」と感激の面持ちだった。

 五輪女王として徹底マークされ、1、2回戦とも失点を喫しての苦しい勝ち上がりだった。「戦いながら(吉田)沙保里さん、(伊調)馨さんの偉大さを感じていた。こういうところを勝っていかないと強くなれない」。決勝の前には映像を確認し、攻め急いでいたことに気づいた。「いつも通り、冷静にいこう」と気持ちを落ち着かせると、決勝はテクニカルフォールと圧倒した。

 伊調のように男子の合宿に参加するなど向上心旺盛。栄和人強化本部長の「土性と東京五輪まで引っ張っていかなくてはいけない2人」というエースの期待に見事に応えた。

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