21歳文田がグレコで金 34年ぶり、日本人最年少

[ 2017年8月23日 05:38 ]

金メダルを手に笑顔の文田(AP)
Photo By AP

 レスリング男子グレコローマンスタイル59キロ級の文田健一郎(21)=日体大=が22日、パリで行われた世界選手権で初出場優勝を成し遂げた。日本勢の金メダル第1号で、グレコローマンの世界一は1983年大会57キロ級の江藤正基以来34年ぶり史上4人目の快挙。日本協会によると、21歳8カ月の文田は五輪、世界選手権を通じ、日本のグレコ最年少王者となった。

 文田は5試合を闘い、決勝でミランベク・アイナグロフ(カザフスタン)に2―1で競り勝った。59キロ級は昨年のリオデジャネイロ五輪で太田忍(ALSOK)が銀メダルを獲得しており、文田は太田を選考会で破って代表入りした世界選手権で日本のグレコ軽量級の強さを再び示し、3年後となる2020年東京五輪に弾みをつけた。

 ▼文田健一郎の話 この大会のためにやってきたので、ここできっちり成績を残せたのはうれしい。普段の国際大会のように特に緊張もなく、同じ気持ちでやれた。最終的な目標は(2020年)東京五輪での金メダル。

 ◆文田 健一郎(ふみた・けんいちろう=男子グレコローマンスタイル59キロ級)昨年はゴールデングランプリ決勝大会で金メダル、全日本選手権で初優勝。今年はアジア選手権で王者に就いた。山梨・韮崎工高出、日体大。168センチ。21歳。山梨県出身。

続きを表示

2017年8月23日のニュース