キャバリアーズ アービングをセルティクスに放出 トーマスがキャバリアーズに移籍

[ 2017年8月23日 14:17 ]

キャバリアーズからセルティクスにトレードされたアービング(右)とトーマス(AP)
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 NBAキャバリアーズは22日、トレードを志願していたガードのカイリー・アービング(25歳)をセルティクスに放出。セルティクスから昨季リーグ3位の28・9得点を挙げていたガードのアイゼイア・トーマス(28歳)、主力フォワードのジェイ・クラウダー(27歳)、さらにクロアチア出身で昨季はトルコリーグでプレーしたセンターのアンテ・ジジッチ(20歳)を獲得し、併せてセルティクスがネッツから譲り受けていた来年のドラフト1巡目指名権も手にした。

 アービングは2016年のファイナルでキャバリアーズの初優勝に貢献。昨季も72試合に出場して25・2得点をマークしていた。しかし「自分の力がどれほどのものかを試してみたい」とチームの大黒柱でもあるレブロン・ジェームズ(32歳)との共存に抵抗感を示し、チームにトレードを要求。キャバリアーズ側はしばらく静観していたが、結局“不満分子”を放出することでこの問題の決着を図った。

 キャバリアーズの今季開幕戦(10月17日)は地元クリーブランドで行われるセルティクス戦。デビューから7季目でユニフォームを“敵方”に替えてしまったアービングに対するファンの反応が注目されるところだ。

 トーマスは1メートル75と小柄ながら昨季はセルティクスの中心選手として活躍。ワシントン大から2011年のドラフトで最終60番目(2巡目)に指名されたが、そのときのトップ指名選手がアービングだった。

 キングス→サンズ→セルティクスと渡り歩いてキャバリアーズはNBA7季目で4チーム目。昨季のプレーオフで臀部(でんぶ)を痛めて故障がまだ回復していないことと、今季終了後にFAとなるところがネックだが、体調が回復して長期契約を締結すれば、キャバリアーズの主力ポイントガードとしてアービングの穴を埋めることは可能だろう。ただしジェームズも来オフに移籍するのでは?と見られており、キャバリアーズの今後の展望はきわめて不透明なものになっている。

 トーマスと同じくキャバリアーズに移籍することになったジェイ・クラウダー(27歳)は昨季27試合に出場して13・9得点。3点シュートの成功率は39・8%に達しており、ディフェンス力もあるスモールフォワード。セルティクスは今オフ、ジャズからFAとなったフォワードのゴードン・ヘイワード(27歳)と契約しており、若手フォワードのジェイレン・ブラウン(20歳)の成長もあってチーム内では微妙な立場にいた選手だった。

 ジジッチは2016年のドラフトで全体23番目に指名されていた2メートル13のセンター。昨季はトルコリーグで20試合に出場して平均9・0得点をマークしていた。

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