賞金女王になりたい――鈴木愛、忍耐力を武器に目指す“頂点”

[ 2017年8月23日 10:24 ]

第50回日本女子プロゴルフ選手権大会コニカミノルタ杯記者会見で連覇への意気込みを語った鈴木愛
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 賞金女王になりたい――。鈴木愛(23=セールスフォース)は、まっすぐな目で力強くそう言い切った。

 8月6日、米女子ゴルフのメジャー第4戦、全英リコー女子オープンが閉幕した。2年連続2度目の全英出場となった鈴木は日本勢最高の14位に付けて、来年の出場権を自力で獲得。「辛抱強くできた。入れなきゃいけない所で決められるようになってきたところに成長を感じた」と手応えを口にした。

 クラブを置けば、人懐っこくあどけない笑顔を見せる23歳。同21日に都内で行われた国内メジャー第2戦、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯(9月7日開幕、岩手・安比高原GC)の大会概要発表会見に前年覇者として出席した鈴木は、ゴルフ場では見かけることのないスーツ姿で登場。スカートの裾をつまみ、「新鮮な感じ。OLになった気分」と笑った。

 国内ツアーは既に後半戦に突入。今季2勝を挙げている鈴木は、約2000万円差の1位キム・ハヌルの背を追いかける。「全英から帰国して、オープンウィークで走り込みとウエイトトレーニングを徹底的に行った。一打に集中して、気持ち的に大人のゴルフを目指したい」と自身初の賞金女王の座をにらんだ。「全英で良いところを出せたと思うので日本ツアーでも我慢強くできれば良いスコアが出てくると思う。この経験を日本ツアーで活かしたい」。

 世界の舞台で磨きを掛けた忍耐力を武器に、鈴木は“頂点”をしっかりと見据えている。(記者コラム・伊藤 靖子)

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2017年8月23日のニュース