藤本が初優勝 賞金1億円は愛妻との仲直り代?「嫁さん喜ぶ」

[ 2017年8月21日 05:30 ]

男子ゴルフ ネスレマッチプレーレクサス杯最終日 ( 2017年8月20日    北海道恵庭市 恵庭カントリー倶楽部=6903ヤード、パー72 )

ネスレマッチプレーレクサス杯最終日 優勝し賞金1億円を獲得した藤本
Photo By 提供写真

 ツアー2勝の藤本佳則(27=国際スポーツ振興協会)が大会初優勝を果たし、賞金1億円を獲得した。準決勝で初代王者の松村道央(34=吉野電化工業)を3&2で破ると、決勝では小平智(27=Admiral)を2アップで下して頂点に立った。

 好調だった藤本は終盤に突如乱れたが、踏みとどまった。15、16番を落とし、1アップで迎えた17番パー5。第1打を林に打ち込むと、ピンチで残ったのは5メートルのパーパット。「ここ取らな絶対負ける」。正念場で勝負強さを発揮し、リードを死守した。

 決勝のプレー中は小平と会話が弾んだ。想像するマッチプレーの雰囲気とは違い、「1億円を懸けて勝負している感覚はなかった」と緊張の瞬間は終盤まで訪れなかった。楽な展開となり、同学年の小平に競り勝ち、「(相手に)黙って自分の世界に入られる方が嫌だった」とも言った。

 破格の賞金1億円にもうれしさを表には出さず「嫁さんが喜ぶんちゃうんすか」と話した。お盆に墓参りへ出掛ける際、祐未夫人から寝転がっていたところを注意されて“逆ギレ”。以来、夫人と連絡を取っていないようで「それが良かったのかも」とおどけた。ただ、本心はそうではない。「これで帰って機嫌悪かったら、どうしようもない」。大仕事をやってのけた27歳が何より求めるのは、愛妻の笑顔だった。

続きを表示

2017年8月21日のニュース