佐々木六段、ポーカー選手権で“全賭け”敗退「かなり悔しい」

[ 2017年8月20日 05:30 ]

全日本ポーカー選手権に招待選手として出場した将棋の佐々木六段
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 スポニチ主催「AJPC(全日本ポーカー選手権)2017」の決勝ラウンド第1日が19日、横浜ワールドポーターズで行われ、将棋の佐々木勇気六段(23)が招待選手として出場した。

 昨年の優勝者やレディース部門優勝者ら、強豪選手と同じテーブルで途中まで善戦したが、最後は全チップを賭けた「オールイン」の勝負を挑み玉砕。無念の敗退となった。

 佐々木は競技歴1カ月で初の大会出場。経験者から特訓を受け、大会の映像を見るなど入念に準備して臨んだだけに「かなり悔しい。考えが表情やチップの置き方に出てしまったかも」と残念そう。それでも「じっくりできて楽しかった。また出たい」と笑顔で語った。

 ポーカーは「最初は将棋と似ていると思ったけど、やってみると全然違った」という。将棋は盤上の駒が全てだが、ポーカーは手札が弱くても駆け引きで勝つことができる。「アクションには何種類かある。自分でストーリーを組み立てて、プレゼンする感じ。考えるのが楽しい」。今月下旬には、都内でポーカーと将棋のコラボイベントに参加する予定だ。

 佐々木は7月2日、中学生棋士の藤井聡太四段(15)の公式戦連勝を29で止めて話題となった。将棋界といえば羽生善治3冠(46)のチェス、森内俊之九段(46)のバックギャモンなど、幅広い趣味を持つ棋士が多い。そんな中、プロ1年目で当然とはいえ藤井は夏休みも将棋に没頭している。佐々木は「自分も10代のときは将棋だけだった。“趣味は詰め将棋”でもいいと思うし、自分が好きなことを楽しめばいい」と話した。

 決勝ラウンド第2日の20日に、ファイナル進出者9人が決定。9月10日に新宿で行われる最終日に優勝者が決まる。

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2017年8月20日のニュース