ボミ1年2カ月ぶり首位発進!“樋口の教え”でスマイル復活

[ 2017年8月19日 05:30 ]

女子ゴルフツアー CATレディース第1日 ( 2017年8月18日    神奈川県箱根町 大箱根カントリー倶楽部=6704ヤード、パー73 )

18番、バーディーパットを沈めるイ・ボミ
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 イ・ボミ(28=韓国)が6バーディー、1ボギーの5アンダー、68をマークし、黄(ファン)アルム(29=韓国)と首位に並んだ。イ・ボミが第1ラウンドで首位に立つのは昨年6月のアース・モンダミン・カップ以来、1年2カ月ぶり。ラウンドごとの首位は昨年11月の伊藤園レディース最終日以来だ。大会連覇と今季初優勝に向けて好発進した。

 あの笑顔が戻ってきた。18番で5メートルのバーディーパットを決めて昨年6月アース・モンダミン・カップ以来の首位発進。イ・ボミは「久しぶりにリーダーボードの一番上に名前があって凄くうれしかった。ゴルフが楽しかった」と頬を緩めた。

 1番で2メートルにつけてバーディー発進。5番パー3はピンそばにぴたり。7番は4メートル、9番は3メートルにつけるなど正確なショットでバーディーを量産。「先々週までショットで狙うことができず逃げるゴルフだった。先週からショットが良いから全部ピンを狙っていける」と満足そうだった。

 2年連続賞金女王も今季はスイングに狂いが生じた。過去2年1位のパーオン率は65・8120%で29位。グリーン上でもショットのことを考えてパットに集中できない。清水重憲キャディー(43)には「打つのが怖い」と弱音を吐いた。

 浮上のきっかけは先週NEC軽井沢72のプロアマ戦。国内外72勝の樋口久子・日本女子プロゴルフ協会相談役と同組で回り体重移動、体の使い方について指導を受け「シンプル・イズ・ベスト。体を回せば手は勝手に付いて来るのよ」と言われた。試すとイメージ通りの球が出た。「樋口さんのお陰でスイングのことを考えずにできるようになった」。その週の最終日に66をマークし手応えを得た。

 清水キャディーはヤーデージブックに「Simple is best」と書いている。イ・ボミはその言葉を見て樋口相談役の教えを思い出す。この日も13番で確認して好スコアにつなげた。

 21日には29歳の誕生日を迎える。「28歳最後の週だから、28歳のシーズンは良かったと思えるように。勇気を出して頑張りたい」。大会連覇と今季初優勝を見据えている。

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2017年8月19日のニュース