杉田マスターズ初8強入り 遅咲き28歳 冷静に逆転勝ち

[ 2017年8月19日 05:30 ]

テニス・ ウエスタン・アンド・サザン・オープン ( 2017年8月17日    米・シンシナティ )

カレン・ハチャノフに逆転勝ちし、ベスト8入りした杉田祐一
Photo By 共同

 男子シングルス3回戦で世界ランキング46位の杉田祐一(28=三菱電機)が世界32位のカレン・ハチャノフ(21=ロシア)に6―7、6―3、6―3で逆転勝ちし、4大大会に次いで格の高いマスターズ大会で初のベスト8進出を果たした。18日の準々決勝では同11位のグリゴール・ディミトロフ(26=ブルガリア)と対戦する。

 錦織が不在でも、日本男子には28歳の杉田がいる。今季日本男子で3人目となるツアー優勝を果たした遅咲きが、逆転勝ちで8強入り。男子ツアーを統括するATPの公式サイトによると、「28歳を過ぎても好成績を残している選手はたくさんいる。自分の結果に驚いていない。もっと上を目指している」とコメントした。

 サーブを武器とする21歳のハチャノフに合計14本のエースを許した。第1セットを先取されたが冷静さを失わず、第2セットからは粘ってストローク勝負に持ち込んだ。互いにフラットな打球で打ち合う中でミスにつけ込んで、2セットを連取。ロシアの有望株に経験の差を見せつけた。

 今大会は世界ランキング1位のA・マリー(英国)やフェデラー(スイス)も欠場し、トップ10で出場しているのはわずか3人。ツアーの格付けが高いマスターズとしては異例の状況だ。幸運も味方につけての上位進出だが、今の杉田は勢いだけでなく、トップ選手に引けを取らない地力がある。

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2017年8月19日のニュース