長谷川氏「これが始まり」ゴルフ全米アマ初出場、292位発進

[ 2017年8月16日 05:30 ]

ラウンドの合間に笑顔を見せる長谷川氏(撮影・奥田秀樹通信員)
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 オリックスやメジャーのマリナーズなどで活躍した長谷川滋利氏(49)が14日(日本時間15日)、ゴルフの全米アマチュア選手権に初出場した。リビエラCC(パー70)で行われた第1ラウンドは81と崩れ、312人中292位。上位64人で行われる16日(同17日)からのマッチプレー進出は極めて厳しいが「最後までギブアップせずに一生懸命やることには自信がある。これが始まり」と、すがすがしい表情で話した。

 かつてタイガー・ウッズが3連覇するなど、117回目を迎えたアマチュア最高峰の大会。厳しい予選会を突破しての元メジャーリーガーの参戦とあって、米メディアも注目した。出場選手の平均年齢は22歳で、49歳は今大会2番目の高齢出場。「めっちゃ難しいコース。もっと練習が必要」と、海からの強風と難しいピンセッティングに苦しみ、序盤からつまずいた。1番から7連続ボギーで前半は8オーバー。それでも後半は踏ん張り、16番から3連続パーで締めくくった。キャディーは、米国でレッスンプロをしているオリックス・T―岡田の兄、裕弥さんが務めた。

 現役時代、メジャーリーガーの中でも屈指のゴルフの腕前と評判だった長谷川氏。「僕は野球も最初はこんな感じ」と笑う。97年のエンゼルスでのメジャーデビューは5回途中5失点でKOされたが、いきなり打ちのめされたことで闘志をかき立てられたという。オールスターにも出場した右腕の新たな挑戦。「目標はシニアツアー参加。PGAにも出たい」と意欲を語った。

 ▽全米アマチュアゴルフ選手権 1895年に初開催。大会は7日間で、2日間のストロークプレーを行い、上位64人がマッチプレーでの決勝ラウンドに進出する。優勝者は、マスターズ、全米オープン、全英オープンの出場権を手にする。歴代優勝者はウッズのほか、フィル・ミケルソン、マット・クーチャーら。松山英樹は12年に出場したが、予選ラウンドで敗退している。 

 ◆長谷川 滋利(はせがわ・しげとし)1968年(昭43)8月1日、兵庫県生まれの49歳。東洋大姫路から立命大を経て90年ドラフト1位でオリックス入団。97年にエンゼルスへ移籍。その後、マリナーズでプレーし、05年限りで引退。現在は米国を拠点としており、昨年11月にオリックスのシニアアドバイザーに就任。日米通算659試合登板で102勝89敗37セーブ、防御率3・49。右投げ右打ち。

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