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「地上最速目指す」サニブラウン 筋通った信念と現実見つめる冷静さ

世界陸上男子200メートルで7位に食い込んだサニブラウン(AP)
Photo By AP

 ロンドンで開催中の陸上世界選手権で18歳5カ月のサニブラウン・ハキーム(東京陸協)が男子200メートルで史上最年少でファイナリストとなった。10日(日本時間11日)の決勝では8人中7位に入ったが、走り終えた直後に笑顔はなし。「全ラウンドを走り切って1番にならないと全く意味がないのを肌で感じた。今回は決勝にいけたとはいえ、悔しい世界選手権」。今大会日本選手団初の入賞を果たしても満足感を言葉にしなかったのは、最終的に目指す目標が誰よりも高いからだ。

 今年3月のインタビュー。「5年後10年後にどんな選手になっていたい?」と問われたサニブラウンは「地上最速を目指していこうかなと思います」と当たり前のように言い切った。100メートルと200メートルで2冠を達成した6月の日本選手権後には「大きな目標としては世界記録を更新」と将来的な目標を宣言。その目はいずれも本気。「まずはファイナリストになりたい」や「9秒台は通過点」といった言葉は他の選手からも聞いたことはあるが、「地上最速」や「世界記録更新」を真剣な目標として掲げ、それを口にするのはサニブラウンだけである。

 何事も目標は高くとは言うけれど、それがあまりにも現実と乖離(かいり)しすぎていては、ただ大風呂敷を広げただけになってしまう。しかし、サニブラウンの場合。「それは最終的な目標で、まだまだクリアすべきものはある。大きな目標を掲げ、その手前で小さなゴールをどんどんクリアできたらという思いでやっている」。筋の通った信念を持ち、現実をしっかりと見つめている。(記者コラム・鈴木 悟)

[ 2017年8月12日 10:30 ]

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