一二三の妹、阿部詩が初優勝 高校総体柔道女子52キロ級

[ 2017年8月12日 05:30 ]

女子52キロ級決勝 沖学園・坪根菜々子(下)を破り優勝した夙川学院・阿部詩
Photo By 共同

 全国高校総体(インターハイ)第15日は11日、福島県郡山総合体育館など5競技が行われ、柔道女子52キロ級は阿部詩(兵庫・夙川学院)が初優勝し、3月の全国高校選手権との2冠を達成した。48キロ級は1年の古賀若菜(福岡・南筑)、57キロ級は富沢佳奈(埼玉栄)が制した。女子団体は桐蔭学園(神奈川)が決勝で1―1からの代表戦の末に帝京(東京)に勝って初制覇。9日の男子とのアベック優勝を果たした。

 初戦で反則負けを喫した昨年の屈辱を晴らした。全5試合に一本勝ちして、悠々と頂点へ。既にシニアの国際大会で活躍する阿部だが「どうしても獲りたかったタイトル」と喜びに浸った。完璧だった。得意の組み手に即座に持ち込み圧力をかける。投げ技の威力は圧巻で、勢い余って相手を1回転させてしまい、ポイントにならない場面もあった。一方、逃げる選手からは冷静に指導を奪い反則勝ち。日本女子の福見コーチは「世界で闘う準備をしてほしい」と20年東京五輪の星に期待した。

続きを表示

2017年8月12日のニュース