35歳ガトリン最年長V まるで“悪役”場内大ブーイング

[ 2017年8月7日 05:30 ]

陸上・世界選手権第2日 男子100メートル決勝 ( 2017年8月5日    英ロンドン )

陸上の世界選手権男子100メートルで優勝したジャスティン・ガトリン(左)と握手を交わす3位のウサイン・ボルト
Photo By 共同

 フィニッシュライン上での右足つま先の位置はボルトと同じ。しかし残り8メートルから追い込んだガトリンは公式記録の基準となる胴体の位置でボルトと、2位コールマンを抑えこんだ。前回の北京大会(15年)では先行しながら体を倒すのが早すぎてバランスを崩して失速。ボルトに100分の1秒差で敗れたが、その失敗は繰り返さなかった。

 35歳での男子100メートル制覇は五輪と世界選手権を合わせて最年長。2度の薬物違反もあってこの日も場内からはブーイングを浴びたが「やるべきことをやったまで。応援もあったよ」と12年ぶりにタイトルを奪還したガトリンは目をうるませた。

 レース後はボルトと10秒間の抱擁。「年齢は私が上だがここまでこられたのも彼(ボルト)のおかげ。尊敬している」と、トラックにひれ伏して伝説の男に敬意を示した。

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2017年8月7日のニュース