錦織 底力逆転4強、マッチポイント3本しのぐ「きつかった」

[ 2017年8月6日 05:30 ]

テニス シティ・オープン ( 2017年8月4日    米ワシントン )

シティ・オープン男子シングルス準々決勝でプレーする錦織圭
Photo By ゲッティ=共同

 男子シングルス準々決勝で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)が崖っ縁から4強入りを収めた。同225位のトミー・ポール(20=米国)に大苦戦を強いられ、3本のマッチポイントをしのいで3―6、7―6、6―4で逆転勝利。5日の準決勝(日本時間6日午前8時以降)では、世界8位のアレクサンダー・ズベレフ(20=ドイツ)との初対決に臨む。

 初戦に続き前日の3回戦も試合が終わったのは午前2時頃。そのダメージが錦織に重くのしかかっていた。「昨夜寝たのも午前4時で、脚が動かず体はきつかった」。疲労が回復しないまま迎えた準々決勝は、世界225位に追い込まれた。

 「第2セットも押されていたし、相手が勝っても不思議ではなかった」。3―5で迎えた第2セットの第9ゲームは、第1サーブをネットにかけただけでラケットを振り上げた。精神的にも限界に近かったが、このゲームでマッチポイントをしのいだことが分岐点となった。タイブレークでは再び2度のマッチポイントをしのぎ10―8で競り勝った。最終セットも紙一重の展開をものにした。総得点ではポールの119点に対して115点と下回ったが、20歳との経験の差を生かし、勝利だけは譲らなかった。

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2017年8月6日のニュース