錦織、逆転で4強進出!世界225位に大苦戦、マッチポイント3度しのいだ

[ 2017年8月5日 12:05 ]

テニス シティ・オープン男子シングルス準々決勝 ( 2017年8月4日    米ワシントン )

男子シングルス準々決勝でプレーする錦織圭
Photo By ゲッティ=共同

 テニスのシティ・オープンは4日、ワシントンで行われ、男子シングルス準々決勝で世界ランキング9位の第2シード、錦織圭(27=日清食品)は世界225位のトミー・ポール(20=米国)に3―6、7―6、6―4で逆転勝ち。第2セットで3度のマッチポイントを握られるなど格下相手に苦戦したが、トップ10の底力を見せて死闘を制し、4強進出を決めた。

 主催者推薦で出場のポールは、2回戦で第7シードのルーカス・プイユ(23=フランス)、前日の3回戦は第11シードのジレ・ミュラー(34=ルクセンブルク)を撃破。勢いに乗る20歳の新鋭との初対決に臨んだ錦織だったが、第1セットはミスが多く第4ゲームで先にブレークを許してしまう。2―4の第7ゲームではダブルのブレークチャンスを生かせず7度のジュースの末に落とすと、第9ゲームはポールの強力なサーブに苦しんでキープされ、3―6で第1セットを先取された。

 第2セットは互いにサービスゲームをキープしたが、3―3の第7ゲームでは錦織が痛恨のダブルフォールトを犯すなどまたもミスを連発。この試合2度目のブレークを許して追い込まれた。それでも3―5の第9ゲームでマッチポイントをしのいで苦しみながらもキープすると、続く第10ゲームは相手のミスを誘ってこの試合初のブレークに成功。タイブレークでは立ち上がりに3ポイントを連取されるなどリードを許す展開だったが、2度のマッチポイントをしのいで9―8とセットポイントを握ると、最後はポールのフォアがアウトになり錦織がガッツポーズ!崖っ縁で3度のマッチポイントをしのぐ粘りを発揮し、錦織が第2セットを奪い返した。

 第3セットは第3ゲームで先にブレークに成功してリードを奪うと、疲れの見えるポールを相手に落ち着いた試合運びで主導権を渡さず。そのまま6―4で押し切って接戦をものにした。

 準決勝は第5シードで世界8位のアレクサンダー・ズベレフ(20=ドイツ)と対戦する。

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