近畿選抜が4度目のU−17優勝 KOBELCO CUP

[ 2017年8月4日 05:30 ]

 ラグビーの「KOBELCO CUP 2017」第13回全国高校合同チーム大会、第7回全国高校女子合同チーム大会(特別協賛・神戸製鋼グループ)の最終日が3日、長野県上田市菅平高原サニアパークで行われた。高校1、2年の精鋭で編成したU―17は近畿選抜が5年ぶり4度目の優勝。部員不足の学校から選ばれたU―18と女子は関東選抜がそれぞれ連覇した。

 守備の意識が近畿選抜をU―17の頂点へと押し上げた。8トライ7ゴールで大勝した九州選抜戦、3トライ2ゴールの快勝だった関東選抜戦ともに、失点は0。インゴールを割られることなく優勝をつかみとった。

 「予選は緊張して硬かったが、昨日の練習から選手が自主的にディフェンスに取り組み、修正できたのが良かった」

 中谷圭監督(御所実)はうれしそうに勝因を明かした。前日、約2時間の練習後、選手は最終日に対戦する2チームのビデオを観賞。守備の意識を共有しながら、徹底的に分析したという。

 この日9ゴールの活躍のゲームキャプテンのCTB笠原浩史(同志社2年)は「笑顔をテーマにやってきて、最後までできてうれしかった」と笑顔。CTB李承信(リスンシ、大阪朝鮮2年)も「優勝できると思ってなかったのでうれしい」と言葉を弾ませた。

 《U―18近畿選抜 貴重な経験糧に》予選リーグでは苦しんだが、3位グループで戦う決勝リーグでは2連勝を飾り、優勝した。賞状を手にした平井僚主将(畝傍3年)は「カップ(1位リーグ)で優勝を狙っていたので、悔しい」と正直な胸の内を吐露。それでも、部員不足で悩む仲間同士で戦い抜いた貴重な時間は収穫も多かったようで、「この経験をこれからの人生に生かしたい」と前を向いた。

 《女子関東選抜 全勝で連覇達成》九州選抜を下し全勝で連覇を達成した。後半、シンビンにより2人少ないピンチもあったが、7―0で完封。石井勝尉監督(佐野)は「負けたら何も残らない。チャレンジャーで戦った。全国の舞台で楽しんで勝った」と重圧に屈しなかった選手を褒めた。FB内海春菜子主将(国学院栃木3年)は「全勝で優勝できてうれしい」と満面の笑みだった。

続きを表示

2017年8月4日のニュース