【丸山茂樹 メジャー基準】メジャーで勝てる実力示した松山

[ 2017年7月25日 08:20 ]

米男子ゴルフツアー 第146回全英オープン最終日   7156ヤード、パー70 ( 2017年7月23日    英国サウスポート ロイヤルバークデールGC )

1番、トリプルボギーとなり険しい表情を見せる松山
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 今年のロイヤルバークデールは天候の変化が激しく、スタート時間によってコンディションが変わる不公平もあった。厳しい条件の中で耐え抜いた選手だけが上位に入った。これぞ全英オープンと言える4日間だった。

 優勝したスピースは13番がポイントだった。第1打を右に曲げた後、冷静に判断してアンプレアブルにしてボギーで切り抜けて流れを引き寄せた。パットのうまさは言うまでもないし、全体のバランスが取れていて技術のレベルが高い。そして13番の処置も含めて非常にクレバー。自分の力をどう生かしたらスコアにつながるかよく分かっている。ピンチでも全く慌てない。まだ23歳だが、恐ろしいほど落ち着いている。

 松山は1番のティーショットで歯車が狂った。珍しくスイング中に左肩が少し浮いたように見えた。打った瞬間、球が右に飛び出し、左からのアゲンストに流されてOBになった。7打差を追いかける最初のホールでトリプルボギーを叩いたのだから平常心を保つのが難しいのは当然だ。その後もショットが定まらなかったが、いらだちや焦りがあったと思う。それでも持ちこたえたのは立派だ。

 4日間を振り返るとパットが良かった。本人はショットやアプローチに不満を抱えていたようだが、それでもミスの幅は全選手の中で最も狭かった。メジャーで勝つ力があることを改めて証明した。(プロゴルファー)

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2017年7月25日のニュース