男子110障害・増野 日本記録宣言!「出せない記録ではない」

[ 2017年7月19日 14:44 ]

世界選手権に向けて練習する陸上110メートル障害の増野元太
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 陸上の世界選手権(8月・ロンドン)男子110メートル障害代表の増野元太(24=ヤマダ電機)が19日、都内で練習を報道陣に公開し「調子を合わせられたら日本記録は出せると思う」と抱負を語った。

 6月の日本選手権では、予選で谷川聡氏が04年アテネ五輪でマークした日本記録に0秒01まで迫る13秒40の快走を見せた増野。「トップスピードを維持できる区間が伸びた」と練習の成果を強調した。

 3月末で前所属先のモンテローザ陸上部が廃部となり、4月から新たな環境でスタートを切った。廃部の知らせは会社が発表する30分前に知ったといい「まったくの予想外でびっくりした。ポカンとなった」と苦笑いした。

 ただ「次のシーズンに向けては、時間がたつにつれて不安が増していった」とも。現所属のヤマダ電機に決まったのも今年の3月中旬と、まさに綱渡りのシーズンイン。ただ、増野は周りを気にせず練習に集中した。不安も大きかったというが、6月の布施スプリントでは追い風参考ながら13秒43をマークするなど好調をキープ。日本選手権でも結果を残し、世界選手権の日本代表に初選出され、実力を証明して見せた。

 社会人1年目で挑戦したリオ五輪切符には手が届かなかったが、「コンディションさえ合えば出せない記録ではない」と日本記録更新を言い切るまでに成長した。「東京五輪でのファイナリストという目標につながるよう、力を出し切りたい」とロンドンに向けて意気込んでいた。

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2017年7月19日のニュース