【玉ノ井親方・視点】前日の反省から重心低く相撲取れた高安

[ 2017年7月19日 08:20 ]

大相撲名古屋場所10日目 ( 2017年7月18日    愛知県体育館 )

高安(右)が首投げで宇良を下す
Photo By 共同

 高安は立ち合いで宇良に中に入られないよう、いつものようにかち上げるのではなく、もろ手で突いていった。

 足を取られて土俵際まで押し込まれる場面はあったが、相手が足を取りにくることは、栃ノ心戦でも見せていたので、織り込み済みだったはず。腰の重い大関にしてみれば、簡単には押されないという自信もあっただろうし、宇良がどんどん攻めてくるタイプではなかったから、その動きをよく見て慌てずに攻められたのは良かった。最後は宇良に対して、何でもやってこいという心境だったんじゃないかな。

 9日目の嘉風戦は、腰高になっていたことが敗因。でも、この日はしっかり膝を曲げて、重心を低くして相撲を取ることができていた。そういう修正の早さも安定感につながっている。(元大関・栃東)

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