ジョコ復活ならず…肘痛で棄権「人生ではこういうことが起こる」

[ 2017年7月13日 06:10 ]

ウィンブルドン選手権第9日 ( 2017年7月12日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

右肘故障で危険したジョコビッチ(AP)
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 フォアハンドがアウトとなると、ジョコビッチ(セルビア)はあきらめて首を振った。過去25勝2敗と大得意にしてきたベルディハ(チェコ)との準々決勝。第1セットをタイブレークで落とし、第2セットの第3ゲーム、その最初のポイントだった。

 「ここ10カ月ぐらいでは最高のテニスができていたから残念。でも人生ではこういうことが起こる」と悔しさをにじませた。前週の大会で優勝し、今大会もここまで1セットも落とさずに勝ち上がってきた。復活の兆しを見せていた世界1位の前に立ちはだかったのはケガだった。「肩じゃなくて肘。もう1年半苦しめられている。サーブとフォアを打つ時に痛みを強く出て、その後は感覚がなくなる」。第1セット終了後も治療を受けたが改善しなかった。

 これまでも複数の専門家に相談してきたと言うが「手術だったり、他の選択肢だったり、みんな言うことが違う」と解決策を見つけるにはいたっていない。昨年のこの大会から始まった不振を抜け出せない元世界1位は「短期的に見れば休むことが一番だと思う」と悩ましげだった。

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2017年7月13日のニュース