高安新大関場所 土俵外でも貪欲に吸収していこうという姿勢

[ 2017年7月10日 09:41 ]

高安新大関場所 名古屋の変(1)

新大関の高安は北勝富士に敗れ引き揚げる
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 日本出身の平成生まれでは初の大関となった高安。その一歩をしるす名古屋場所は、最高位に向けての新たな挑戦の始まりとなる。初日は不覚を取ったが「高安新大関場所 名古屋の変」と題した連載で、その魅力などに迫る。

 夏場所後に大関に昇進した高安の元には、テレビやイベント出演の依頼が数多く届いた。6月は巡業がなかったため、稽古に影響を及ぼさない範囲で依頼に応じた。ボートレース場でのトークショーでは女子レーサーをお姫さま抱っこするなど、サービス精神旺盛なところを見せた。兄弟子の稀勢の里が横綱昇進時、必要最低限のイベントしか参加しなかったのとは対照的だ。

 大関は日本相撲協会の看板力士。土俵で結果を出すのはもちろん、土俵外の行動も注目される。メディアでの露出について高安は「なかなかない機会。勉強になる。違った形で恩返しできたかなと思う」と捉えている。亡き師匠の元鳴戸親方(元横綱・隆の里)からは「素直でいること」の重要性を説かれた。それが土俵外も含めて貪欲に吸収していこうという思いにつながっているのだろう。

 大関像について「どんな状況でも顔色を変えない」と語っているが、土俵外では人懐っこい笑顔も見せる。女性ファンからは親しみを込めて「クマちゃん」などと呼ばれる。そのあたりが稀勢の里とは違った魅力でもある。(相撲取材班)

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2017年7月10日のニュース