勇太 首位浮上も15本クラブ2打罰に自虐「自分にあきれた」

[ 2017年7月8日 05:30 ]

男子ゴルフツアー スポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第2日 ( 2017年7月7日    北海道千歳市 ザ・ノースカントリー・ゴルフクラブ=7178ヤード、パー72 )

セガサミー・カップ第2日 10番、険しい表情でグリーンに到着した池田
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 4位から出た池田勇太(31=フリー)が6バーディー、1ダブルボギーの68をマークし、通算10アンダーで単独首位に立った。池田はクラブ15本をキャディーバッグに入れてスタートし、1番でクラブ超過により2打の罰を科されたが、その後、6つのバーディーを奪って巻き返した。

 スタートホール、池田は思わぬ形でペナルティーを受けた。

 「新しい3番アイアンを試合で使おうかどうか迷っていて抜き忘れた」。練習場で試していた新しい3Iを抜くのを忘れて、キャディーバッグに15本のクラブを入れたまま1番ティーへ。「14本を超えるクラブを持って正規のラウンドをスタートしてはならない」というゴルフ規則4―4aに違反する状態でティーオフした。第2打地点で気付きマーカーの同伴競技者に申告。2オン2パットで終えたが、クラブ超過で2打の罰が科されダブルボギー発進となった。

 「(クラブ超過は)ゴルフ人生で初めて。気持ちを切り替えるというか、怒る気もなかった。自分で自分にあきれていた」。気持ちが切れてもおかしくないところだが、正確なショットで取り返した。

 5番で第2打を50センチ、7番パー3で第1打を80センチに付けて“帳消し”。8番は1メートルにつけて、9番パー5は3・5メートルのチャンスを生かして3連続バーディー。後半も11番は3メートルのパットを沈めて、13番パー5では第3打を80センチにぴたりと止めてスコアを伸ばした。

 「怒りのバーディーではなく、あきれたバーディーですよ」。自虐的に言ったが、6バーディーを奪った。

 第1日は自身初の6連続バーディーをマークしながら終盤に2ボギーを叩き失速した。「修正点というほどのものでもない」と詳細は明かさないが、この日朝の練習で好感触をつかんでいた。「昨日と比べて良い上がり方。後半でもう1つ2ついけたかもしれないけど悪くはない」と満足感をにじませた。

 今季初めて首位に浮上した。この大会も8度目の出場で初の首位。「2日目でトップに立っても意味がない。最終日の18番を終えてトップに立てるように頑張る」。昨季賞金王は今季初勝利に向けて気合を入れ直した。

 ▽ゴルフ規則4―4aクラブの選定と補充(抜粋) プレーヤーは14本を超えるクラブを持って正規のラウンドをスタートしてはならない。プレーヤーの使用クラブは、そのラウンドのためにスタート時点で選んだクラブに限られる。ただし、プレーヤーが14本未満でスタートしたときは、合計して14本を超えなければ何本でも補充することができる。違反の罰は(超過本数にかかわらず)違反があった各ホールに対し2打。ただし、1ラウンドにつき最高4打まで(違反のあった最初の2ホールに各2打の罰)。

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