“逆輸入プロ”杉本、2差4位日本デビュー 米国育ちの23歳

[ 2017年7月7日 05:30 ]

男子ゴルフツアー スポニチ後援長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第1日 ( 2017年7月6日    北海道千歳市 ザ・ノースカントリー・ゴルフクラブ=7178ヤード、パー72 )

セガサミー・カップ第1日 1番、ティーショットを放つ杉本
Photo By スポニチ

 日本生まれで米国育ちの“逆輸入プロ”で、今大会が日本ツアーデビュー戦となる杉本エリック(23=フリー)が7バーディー、1ボギーの6アンダー、66で回り4位と好位置に付けた。片岡大育(28=Kochi黒潮CC)が8バーディー、ボギーなしの8アンダー、64をマークして単独首位に立った。

 最終18番で5メートルのパットを沈めてバーディーフィニッシュ。飛距離はそれほどではないが、正確なショットを武器に日本ツアー最初のラウンドを66で終えた杉本は「満足です」と日本語で話した後、「全ての面でうまくプレーできた」と英語で付け加えた。

 千葉県で生まれ、カリフォルニア州で育った“逆輸入プロ”。両親も自身も日本国籍だが「1歳で行って22年も米国にいるので完全に米国人。日本語も発音が変」と笑う。

 世界ランク3位のスピース(米国)と同世代で学生時代に何度も対戦。南カリフォルニア大4年時にはNCAA(全米大学体育協会)選手権団体戦準優勝に貢献した。15年12月に同大を卒業しプロ転向。予選会を経て16年にラテンアメリカ・ツアーに参戦した。同年は賞金ランク61位で準シードを確保。7月は同ツアーの試合がないため、今大会のマンデーに挑戦し9位で母国デビューの権利を得た。

 スピースの活躍に刺激を受けており、目標は米ツアー。ただ今大会で優勝すれば日本ツアー参戦の可能性もある。「せっかく来たのだから優勝したい」と目を輝かせた。

 ◆杉本 エリック(すぎもと・えりっく)1993年(平5)11月1日、千葉県生まれの23歳。ミドルネームは拓也。1歳で渡米。南カリフォルニア大では経済学を専攻。15年にプロ転向し16年からラテンアメリカ・ツアーに参戦。家族は父・真雄さん(50)、母・里江さん(51)、弟・スティーブ光さん(18)、妹・クリスティーナ有沙さん(16)。1メートル70、63キロ。

続きを表示

2017年7月7日のニュース