杉田 ツアー初Vから中2日でウィンブルドン「まだまだ上に行ける」

[ 2017年7月4日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第1日 ( 2017年7月3日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン選手権に向け、調整する杉田
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 前週のアンタルヤ・オープンで日本男子3人目のツアー優勝を飾った杉田祐一(28=三菱電機)は、4日に世界232位のブライダン・クライン(27=英国)と対戦する。

 歓喜の余韻を残しつつ、気持ちは次第に切り替わっていた。杉田はツアー初優勝から一夜明けた2日に会場入り。大会側の用意したプライベートジェットが大幅に遅れることが分かったため、格安航空会社を利用してロンドンへ移動。疲れた様子で「最悪のフライトでした」と苦笑いしたが、3日には練習を再開した。

 06年にプロ転向し、約10年間はツアー下部大会が主戦場だった。ツアー4強入りすら初めてだった今回一気に優勝まで到達。「長かったような一瞬のような不思議な感覚」としみじみ語った。日本男子3人目の快挙、世界ランクは46位が最高位だった松岡修造を抜いて日本歴代2位の44位。遅咲きのキャリアについて「僕は苦労して良かったと思っている。腐りかけても、こうして戻ってこられた。そんな人生を経験できる人は少ない」と振り返った。

 もちろんここで踏みとどまるつもりもなく、「まだまだ上に行ける。勝負の年が始まる」とトップ30を見据えた。5度目の出場となる4大大会。まずは初勝利奪取がその第一歩になる。

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2017年7月4日のニュース