五郎丸、覚悟のヤマハ発復帰会見 代表&W杯の熱狂取り戻す

[ 2017年7月4日 05:30 ]

2季ぶりに古巣・ヤマハに復帰し決意を語る五郎丸
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 ラグビートップリーグのヤマハ発動機に1日付で2季ぶりに復帰した15年W杯日本代表FBの五郎丸歩(31)が3日、静岡県磐田市のヤマハスタジアムで会見に臨んだ。スーパーラグビーのレッズ(オーストラリア)、フランス1部リーグのトゥーロンでは出場機会が少なかったが、再び15年W杯当時のパフォーマンスを取り戻すと宣言。その上で日本代表への復帰にも意欲を示した。

?04 W杯で一躍時の人となり、海外挑戦では喜びも挫折も味わった五郎丸が帰ってきた。8シーズンを過ごした古巣への復帰。「日本に復帰なら、またヤマハでプレーしたい気持ちがあった。優勝に貢献したい。ヤマハ発動機でラグビー人生を終える覚悟」。退団後も常に動向を見守ってくれたチームに感謝した。

 レッズでは8試合に出場(先発3)も、昨年5月21日のサンウルブズ戦で右肩にケガを負い、その後の出場がないまま退団。スター集団のトゥーロンではさらに厳しい定位置争いを強いられ、出場5試合(先発4)で無得点に終わった。海外でプレーを続ける選択肢もある中、日本復帰の最大の理由は「これ以上海外にいるとパフォーマンスもメンタルも難しい」と考えたから。もう一花咲かせる。「出戻り」と後ろ指を指されても、愛するラグビーに「ウズウズしている」という欲求を優先した。

 まずはチームで15番を奪い返すことに集中するが、その先には日本代表復帰も見えてくる。同学年のフッカー堀江(パナソニック)らは今も主力で活躍。24歳の松島(サントリー)、21歳の野口(東海大)ら若手FBが台頭してきたジャパン復帰は「まだ言える立場じゃない」と前置きしながらも、「まずはしっかりパフォーマンスを出して、また日本代表にふさわしい選手になれるように頑張りたい」と静かな口調の中に意欲をのぞかせた。

 日本代表は6月のアイルランド2連戦に惨敗し、ラグビー人気も下降線をたどる。19年W杯日本大会に向けて「盛り上げに一役買えれば」と話した五郎丸。再び桜のジャージーを着ることが、その答えになるはずだ。

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2017年7月4日のニュース