藍　ギリギリ予選突破から猛チャージ、全英切符獲りへ奮闘６７

米女子ゴルフツアー　全米女子プロ選手権第３日 （ 2017年7月1日    米イリノイ州オリンピアフィールズ　オリンピアフィールズＣＣ＝６５８８ヤード、パー７１ ）

全米女子プロ第３ラウンド、１番で第２打を放つ宮里
Photo By 共同

　第３ラウンドが行われ、宮里藍（３２＝サントリー）は６バーディー、２ボギーの６７で回り、通算２アンダーとスコアを伸ばした。前日の第２ラウンドは７２で回り、６２位で決勝ラウンドに進んでいた。野村敏京（２４＝フリー）は第２日終了時で通算３アンダー、１３９で首位と４打差の１５位。横峯さくら（３１＝エプソン）、上原彩子（３３＝モスバーガー）はともに通算６オーバー、畑岡奈紗（１８＝森ビル）は８オーバーで予選落ちした。

　宮里の闘志は消えていない。予選カットライン上の６２位と崖っ縁から出た第３ラウンド。「ティーショットがいいので攻めていける。週末に期待が持てる」との予告通り、１Ｗで果敢に攻めた。８番（パー４）ではフェアウエーからの第２打を１メートルにピタリ。「（通算）アンダーパーに戻したい」と話していたが、１８番もバーディーで締め、この日だけで６バーディーを奪う猛チャージ。通算２アンダーとしてギャラリーの歓声を浴びた。

　当落線上から上位進出を狙う。第２ラウンドではギリギリ予選通過を果たし「“オン・ザ・ナンバー”でした」とホッとした表情を見せた。スタート前の雨で湿度が８５％を超えた影響でショットの飛距離が落ち、グリーンも軟らかくなった。それでも「忍耐強くやっていた」と浮上のチャンスを狙っていた。

　引退の意思を固めた上で、最後までメジャー制覇の夢を追う。本大会は２００６年と１０年にメジャー自己最高の３位に入り、１３年は今回と同じように６０位で予選通過しながら、第３ラウンドで６６をマークするなどして１５位まで順位を上げた。

　一方で、メジャー第４戦「全英リコー女子オープン」（８月３日開幕、英キングバーンズＧＬ）出場には黄色信号がともっている。現時点でまだ出場資格がなく、今大会終了後の米ツアー賞金ランキングで４０位以内に入る必要がある。現在、１１４位の宮里が出場資格を得るためには、今大会で単独４位以内に入ることが条件。首位は遠いが、全英切符獲得に向け最終日に挑む。