錦織 棄権 ウィンブルドン前哨戦で3年連続、左臀部に痛み

[ 2017年6月23日 05:30 ]

男子テニス ゲリー・ウェバー・オープン ( 2017年6月22日    ドイツ・ハレ )

ゲリー・ウェバーOPシングルス2回戦で、試合中にマッサージを受ける錦織
Photo By 共同

 シングルス2回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)が左臀部(でんぶ)を痛めて途中棄権した。世界38位のカレン・ハチャノフ(21=ロシア)との第1セット第6ゲーム途中でギブアップ。医師の診断によると1週間程度で治る見通しという。ウィンブルドン(7月3日開幕)と同じ芝での前哨戦となる今大会は3年続けてケガで棄権。今年も不安を抱えたまま聖地に向かうことになった。

 またか、とでも言いたげに錦織は顔をしかめた。第1セットの第5ゲーム、ブレークポイントを迎えた場面で「ひねった感じになった」と異変を感じた。左腰を押し、左脚を付け根から回してストレッチ。治療も受けたものの全く動けず、第6ゲームの2ポイントをプレーしたところで棄権を決めた。

 「予兆がなかっただけに、ちょっとびっくり。体の調子もテニスも良くなってきていたのでとても残念」。コートが滑る赤土のクレーに比べ、芝ではブレーキがかかるため関節などへの負担が大きくなる。全仏で痛みがあった股関節との関連もあるかもしれない。全治1週間の見込みだが「今は物凄く痛いのでどうなるか」と不安は隠せず「しっかり1週間休んで様子を見たい」と悔しそうに語った。今大会は一昨年が左脚、昨年は左脇腹を痛めておりこれで3年連続の途中棄権。クレーシーズンの疲れを残したまま突入する芝での戦い。錦織とはつくづく相性が悪い。

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2017年6月23日のニュース