水谷 V逃すも日本勢唯一4強「中国選手と距離縮まっている」

[ 2017年6月19日 05:30 ]

卓球 荻村杯ジャパン・オープン最終日 ( 2017年6月18日    東京体育館 )

荻村杯男子シングルス準決勝、必死に食らいつく水谷
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 男子シングルス準決勝で世界ランキング6位の水谷隼(28=木下グループ)は同2位の樊振東(ハンシントウ、中国)に1―4で敗れ、5年ぶりの優勝はならなかった。世界選手権の敗戦から調子を落としていた水谷だったが、日本勢で唯一の4強入りを果たし、エース復調を予感させる健闘を見せた。

 世界2位に敗れはしたが、日本のエースはやはり水谷だと印象付けるのには十分だった。世界選手権の鬱憤(うっぷん)を晴らそうと臨んだ大会で4強入り。「中国選手とは確実に距離は縮まっている。この感触を忘れずにやれば必ずチャンスはある」と締めくくった。

 世界選手権の敗戦に加え、ロシアリーグでの不調から大会序盤は弱気の虫が顔を出す場面もあったが、勝ち上がるごとにそれは消えていった。準決勝では後がなくなった第4ゲームに0―5から逆転した。諦めかけてもおかしくない苦境で気迫を見せ、「4、5ゲームは80〜90点をつけられる」と自己評価。準々決勝で世界選手権銅メダリストの李尚沫(イサンス)を撃破した前日の「40〜50点」を上回った。

 張本、丹羽、吉村ら若手の台頭も気になるというが、大会最終日まで残った日本勢は水谷だけ。「ここでもう一回、自分が抜けたいという気持ちもある。まだまだ強くなれる手応えはある」。日本開催の大会で復活の兆しを見せたエースは強気に言い放った。

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