優作 強風コースで旋風狙う、「風に強い沖縄勢」証明へ気合

[ 2017年6月14日 05:30 ]

絶えずはためく旗を背に、風を確認するように上空を見上げる宮里(中央)
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 男子ゴルフのメジャー第2戦、全米オープンは15日に米ウィスコンシン州のエリンヒルズで開幕する。日本ツアー賞金ランキング首位の宮里優作(36=フリー)は12日に大会コースを初めてラウンド。「風に強い沖縄勢」の定説を証明する意気込みを示した。

 全米オープンにもかかわらず、全英オープンを思わせる「エリンヒルズ」。五大湖の一つミシガン湖から離れた内陸に位置しながらも、英国の海沿いコース・リンクスにならった膝丈のラフ、硬い地面がある。さらに吹き荒れる強風は本家級と評判だ。だが、宮里はコース名物を意に介さなかった。

 「今日よりも風はもうちょっと吹くはず。今のところは晴れているので、(ボールが流されやすい)風の重さは感じなかった」

 自身の初ラウンド日がそよ風だったように振り返ったが、そんなことはない。観客席の旗は絶えずはためいた。顕著なのは18ホール中、最も高い場所にティーグラウンドがある9番。135ヤードを9Iで右からの風に「少し乗せた」。ピン手前4メートルに付け「狙った位置」と声を弾ませた。

 海沿いのコースが多いため、沖縄勢は強風に強いといわれる。それを証明したのが5月の日本プロ選手権(かねひで喜瀬CC)。2日目に5メートル超の風が吹く中でベストスコアの66を出し、地元Vにつなげた。“風吹けば沖縄”がゴルフ界の定説。今週は持ち球のフェードではなく、風に強く、ランで距離も稼ぎやすい「ドローを打っていきたい」と作戦も明かした。

 今季限りの引退を表明した妹の藍(31=サントリー)は11日が最終日のサントリー・レディースで26位に入り、ホステスプロの役目を果たした。兄は渡米時期と重なり観戦に行けなかったが、スコアはチェック。「(ギャラリー数が)凄かったね。僕も見たかった」とフィーバーぶりに目を丸くしていた。今度は兄が妹を驚かせる。

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