稀勢の里 稽古再開後初、土俵上がった「いいんじゃないか」

[ 2017年6月13日 05:30 ]

稽古再開後、初めて土俵に入った稀勢の里(左)は三段目力士を相手に立ち合いを確認
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 左上腕付近の負傷で夏場所を途中休場した横綱・稀勢の里(30=田子ノ浦部屋)が、名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)での完全復活に向けて、調整のギアを一段上げた。12日は東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で稽古再開後、初めて土俵に入った。

 稽古見学ツアーの面々が上がり座敷を埋めた中、立ち合いの確認では三段目力士を立たせ、基本の右足からの踏み込みだけでなく、左足からも踏み込んだ。その後は軽く当たってから左でおっつける動きを繰り返した。5日の稽古再開から1週間で土俵に入ったことに「いいんじゃないか。まずはしっかり体をつくって。焦る必要はないから、しっかり体を使った」と話した。

 夏場所では立ち合いから左でおっつけることができなかったため、全ての取組で右足から踏み込み左差しに出た。左からの踏み込みは左から攻められるようになったことを意味しているが「いつも通り動きを確認した」と淡々としていた。

 名古屋場所の番付発表は今月26日。その前に相撲を取る稽古を再開することも視野に入れている。「だいぶ調子が上がっているので、近々(やりたい)」と考えており、早ければ今週中にも行うとみられる。急ピッチで仕上げた夏場所前とは違い、極めて順調な調整が続いている。

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