中垣内監督、初采配快勝!再出発の1勝「私にとっても大きい」

[ 2017年6月10日 05:30 ]

バレーボール男子ワールドリーグ高崎大会   日本3―1トルコ ( 2017年6月9日    群馬・高崎アリーナ )

初采配を振るう中垣内祐一監督
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 世界ランキング14位の日本は同24位のトルコを3―1で下し、昨年11月の人身事故以降対外的な活動を自粛し、今大会が初采配となった中垣内祐一監督(49)が勝利を手にした。エース石川祐希(21=中大)、柳田将洋(24=サントリー)らが得点を重ね、追いすがるトルコを振り切った。10日は同30位のスロベニアと対戦する。

 新チームの始動が指揮官不在という「イレギュラー」な事態から約1カ月。高崎大会でコートに戻った中垣内監督にとって、東京五輪へ向けた再スタートとなる重い1勝になった。「厳しい試合になると思っていた。勝てて良かった」。指揮官はホッとした表情を見せた。

 「ガイチコール」に会場が沸いた。かつての全日本エースを鼓舞するような大歓声が指揮官を包んだ。中垣内監督が合流して2日目で試合という難しい状況だったが、声援に後押しされるようにエース石川や柳田らが躍動。過去2戦2敗のトルコに3―1で快勝した。

 スロバキア大会から帰国したチームと中垣内監督が顔合わせをしたのは6日。「ありのままを話した。これまでの経緯も話した」。選手には改めてよろしくお願いしますと伝え、ガイチジャパンを再起動させた。

 中垣内監督とブラン・コーチの二人三脚で目指すのは「テンポの速いバレー」だ。諸外国にパワーや高さで劣る分、スピードを追求することを共通理解とし、また強化の方針とした。大竹ら若い選手も積極起用し、この日のプレーには「日本を支えてほしいという期待の中で、のびのびやってくれた」と評価。スロバキア3連戦と今回のトルコ戦でそのスタイルは浸透してきている。

 「きょうは勝たせてもらった」と話したように、この日は指示をコーチに任せる場面もあったが、まずは自身の初陣を飾った。今季の目標を7月の世界選手権アジア最終予選と設定したガイチジャパンは、ここからヒートアップしていきそうだ。

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2017年6月10日のニュース