国枝、リオ銀に完敗で8強ならず 上地は3年ぶり決勝

[ 2017年6月10日 05:30 ]

ヒューエットと握手する国枝慎吾
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 テニスの全仏オープン車いすの部男子シングルスで右肘の故障から復帰した国枝慎吾(33=ユニクロ)は、アルフィー・ヒューエット(19=英国)に4―6、4―6で敗れて決勝進出を逃した。4大大会復帰戦は4強止まりだった。女子シングルス準決勝では第2シード、上地結衣(23=エイベックス)が初優勝した14年大会以来3年ぶりに決勝へ進出した。男子ダブルスは初戦の準決勝で国枝、ステファン・オルソン(スウェーデン)組が敗れた。

 リオパラリンピック銀メダルの19歳に圧倒された。サービスゲームをキープできたのはたったの3回。「相手の攻撃力が終始上だった。スコア以上に完敗だった」と勝者を称えた。角度のあるバックハンドに苦しみ、返球が浅くなるとさらにつけ込まれた。手袋を途中で外したり、帽子を脱いだり、振動止めを取り換えたりとどこか落ち着きもなかった。「もう少し試合を積まないといけない」と反省した。

 「最近の選手はバックハンドが凄く強烈。自分自身もあれを手に入れたくてトライしている」と右肘痛再発からの休養とリハビリを終え、復帰途上であり発展途上。「いい宿題を若い選手に与えられた」とやる気をかき立てられた様子だった。

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2017年6月10日のニュース