ウォリアーズ史上初の不敗王者ならず 16戦目初黒星 キャブス長距離砲の前に苦杯

[ 2017年6月10日 15:16 ]

35得点をマークしたウォリアーズのケビン・デュラント(AP)
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 ファイナル第4戦でキャバリアーズに116―137(前半68―86)で敗れたウォリアーズは、今プレーオフの1回戦から通算16戦目で初黒星。勝っていれば1976年に大リーグのレッズ(7勝0敗)以来、北米プロスポーツ界では41年ぶりの“不敗王者”となっていたが、21世紀初の快挙は達成できなかった。

 ここまでチームの武器としてアドバンテージを握っていた3点シュートの成功率は28・2%(39本中11本)と低迷。キャバリアーズはファイナル新記録となる24本の“長距離砲”をさく裂させており、序盤からその勢いを止めることができなかった。

 ケビン・デュラント(28歳)が35得点をマークし、このシリーズでは4戦すべて30得点以上を記録したものの、後半に入っても点差は縮まらず完敗。ステファン・カリー(29歳)は14得点、クレイ・トンプソン(27歳)は13得点に終わり、“スプラッシュ・ブラザーズ”のオフェンス面での押し上げがなかったことが敗因となった。

 カリーは得意の3点シュートを9本放ったが成功は2本のみ。10アシストを稼いでガードとしての最低限の役割は果たしたが、チームとファンが求めているアウトサイドからの爆発力は影を潜めた。

 3勝0敗からの逆転負けはNBAのプレーオフには存在しないが、昨季のファイナルでは3勝1敗から3連敗を喫して敗れているだけに、スティーブ・カー監督(51歳)は「過去のデータなどには何の興味もない。彼ら(キャバリアーズ)は必死なんだ」ときびしい表情。中2日で迎える地元オークランドでの第5戦までにチームをどのように立て直してくるのかが注目されるところだ。

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