ジョコ連覇夢散 世界7位にストレート負け 7年ぶり8強止まり

[ 2017年6月8日 05:30 ]

テニス全仏オープン第11日 ( 2017年6月7日    パリ・ローランギャロス )

テニス・全仏オープン 準々決勝で敗れたジョコビッチ(AP)
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 男子シングルス準々決勝で、世界ランキング2位のノバク・ジョコビッチ(30=セルビア)が、同7位のドミニク・ティエム(23=オーストリア)に6―7、3―6、0―6のストレート負けを喫した。昨年は大会初優勝を飾って生涯グランドスラムを達成したが、7年ぶりに8強止まりで終わった。大会10度目の優勝を狙う世界4位のラファエル・ナダル(31=スペイン)は相手の途中棄権で4強に進んだ。

 キャリアの頂点を極めてから1年、ジョコビッチの連覇への挑戦はあっさり終わりを告げた。「自分に期待はしていたが、ベストに近いプレーができなかった」と淡々と振り返った。進境著しいティエムに第1セットこそ競り合ったが、得意のバックハンドでミスを乱発。かつての粘り強さ、圧倒的な精神力は見る影もなく、第3セットは1ゲームも奪えなかった。

 昨年11月に世界1位から陥落し、今季はスランプに苦しむ。「ショック療法」として黄金期を築いたチームを解散し今大会限定で元世界1位のアガシ氏(米国)をコーチに迎え、ウエア契約も変更した。「多くのトップ選手が経験してきたこと。乗り越えるしかない」。成果が出るにはまだ時間がかかりそうだ。

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2017年6月8日のニュース