キャバリアーズ崖っ縁 ジェームズ39得点もウォリアーズの底力にお手上げ!

[ 2017年6月8日 16:06 ]

39得点を挙げたものの勝利にはつながらなかったキャバリアーズのジェームズ
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 キャバリアーズは第3Q後半から第4Qにかけて試合を優位に進めていたが最後に力尽きた。

 レブロン・ジェームズ(32歳)は39得点、11リバウンド、9アシストをマークしたものの、最後に同点を狙って放った3点シュートはアンドレ・イグダーラ(33歳)に阻まれてターンオーバー。ファイナルでの通算得点は1175となってエルジン・ベイラー(元レイカーズ)ら3人を抜いて歴代4位にまで上がってきたが、そんな史上に残る記録も勝利には結びつかなかった。

 「自分のプロ生活の中で感じた最も強烈な“FIREPOWER(火力)”だった。こんなタイプのチームは他にはない」とウォリアーズの炎のような?底力に白旗。第1Qにチームメートのトリスタン・トンプソン(26歳)と激突してしばらくコートにうずくまるなど、アクシデントを乗り越えながらの奮闘だったが勝利の女神はほほえまなかった。

 第3戦ではカイリー・アービング(25歳)も38得点をマーク。過去2戦で3得点だったJ・R・スミス(31歳)は16得点を稼ぎ、110―107で迎えた第4Qの残り3分9秒にはこの日5本目の3点シュートを成功させた。ところがここからチームは無得点。あせって無理な体勢からのシュートが続出し、ウォリアーズの勢いに抵抗できなかった。

 出場時間はジェームズが45分でアービングは44分。ウォリアーズの“ビッグ3”が平均40分で切り抜けたのに対し、そのプレータイムの長さが最後に必要だったスタミナを奪った形となった。

 アービングは「自分も他の選手と同じように人間なんだ。勝ちたかったけれど、結果的には望むような展開にはならなかった」と悔しそうな表情。ティロン・ルー監督(40歳)は「みんな最大限の努力をしたし、よく戦ってくれた。悔やむような内容ではない」と語ったが2万人の地元ファンの大声援もむなしく3連敗。シーズン終盤で補強したガードのデロン・ウィリアムス(32歳)は3試合で放った11本のシュート(うち3点シュートは5本)をすべて外して依然として無得点で、ベンチ・プレーヤーの押し上げがないところに苦戦の要因が見え隠れしている。

 第4戦は同じクリーブランドで9日に行われるが、自身7年連続のファイナルとなったジェームズにとっては正念場。昨季は1勝3敗から3連勝してキャバリアーズを初優勝に導いたが、今季は“暗闇”に取り残されたまま崖っ縁に立たされた。

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