瀬古氏“マラソンファースト”力説 陸連が強化キックオフ会合

[ 2017年6月8日 05:30 ]

熱弁をふるう瀬古利彦・マラソン強化戦略プロジェクトリーダー
Photo By スポニチ

 日本陸連は7日、都内で20年東京五輪マラソン強化キックオフミーティングを開き、瀬古利彦マラソン強化戦略プロジェクトリーダー(60)が、お家芸復活へ“マラソン至上主義”を力説した。

 多くの実業団や大学の指導者が出席した今回のミーティング。駅伝を尊重する傾向に対しては「駅伝があるから実業団チームがあるし、人も雇ってもらえる」と一定の理解を示した。だが、それでは現状は打破できない。「駅伝をやってマラソンをやるのは間違っている。マラソンやって駅伝をやらなきゃ」と主張した。

 正月恒例の箱根駅伝についても「(学生が)勘違いしている。(関東)地方の大会じゃないですか。世界の力がないのに報道だけが凄い。神様なんかいない」とバッサリ。今夏からは19年9月以降に開く東京五輪選考大会「MGC(マラソン・グランド・チャンピオン)レース」への出場権を懸けたシリーズが始まる。社員の士気向上やブランド力向上のため駅伝に力を注ぐ強豪の実業団チームに向けても「MGC(への選考)を通った人は365日マラソン漬けにしてほしい」と理解を求めた。

続きを表示

2017年6月8日のニュース