世界的指揮者の佐渡裕さん 引退の藍は「べートーベンの交響曲でいうと3番 英雄」

[ 2017年6月7日 15:18 ]

<サントリーレディスオープンプロアマ>佐渡裕さん(左)が見つめる中、ティーショットを放つ宮里藍
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 世界的指揮者の佐渡裕さん(56)が、今季限りでのツアーからの引退を表明している宮里への思いを語り言葉に詰まる場面があった。

 女子ツアーのサントリー・レディースのプロアマ戦で宮里と初対面し、初めて一緒にラウンド。ホールアウト後に会見に応じ、突然の引退発表について「本当にびっくりしました。まだまだプレーを続けられると思ってましたしね」と印象を語った。そして「音楽と違って1メートルのパットを外したら数字で出てしまう。厳しい世界でやってらっしゃるでしょうから、本人の決断ははっきりしているんだろうと思いました」と決断の重さを思いやった。

 その上で「(私は)ゴルフが大好きなのでこんなにゴルフが素晴らしいスポーツだということを証明してれた」と言った後に、言葉に詰まり「最大の功労者」と静かに続けた。そう話した際の目は潤んでいるようにも見えた。

 佐渡さんは33歳でゴルフを始め、沖縄で宮里の父・優さんの指導も受けたことがあるという大のゴルフフリーク。宮里を音楽に例えると?という報道陣の質問に「そうですね。うーん。なかなか難しいですね」と悩みながらも「いろんな要素を持っている人。そういうことを考えると、べートーベンの交響曲でいうと3番。英雄という交響曲。一番最初がボン、バンと2発決まるんですけど、そうしたブレない、ヒーローが持っている光り輝いている(ものを感じさせる)プレーヤーですね」と丁寧に答えていた。

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2017年6月7日のニュース