藍 引退表明後初戦へ気合「勝ちたい」、桃子と7年ぶり同組

[ 2017年6月7日 05:30 ]

練習グリーンで上田(右)と談笑する宮里藍
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 女子ゴルフのサントリー・レディースは8日、兵庫・六甲国際GCで開幕する。5月29日に今季限りでの引退を表明後、初参戦となる宮里藍(31=サントリー)は6日、9ホールを回って調整した。この日、予選ラウンドの組み合わせが発表され、宮里は上田桃子(30=かんぽ生命)とアマチュアの高橋彩華(18=開志国際高出)と同組になった。上田とは10年ダイキン・オーキッド・レディース第2日以来4度目、高橋とは初の同組となる。

 ペアリングを聞いた宮里は「凄くうれしい」と顔をほころばせた。上田と同組になるのは10年のダイキン・オーキッド・レディース2日目以来、実に7年ぶり。「桃子とは個人的に回りたいと思っていた。米ツアーに挑戦した彼女が6年米国にいた。その間一番近い友達でお互いのことを共有している仲だった」と歓迎した。

 08年に本格参戦した後輩とはコース外で食事を共にするなど親しく、アリゾナ州で合宿も行った。5年ほど前「実は引退を考えている」と打ち明けた相手でもある。上田も「米国に行った年は藍ちゃんにいろんなことを教えてもらった。(同組で回り)最後、しっかり目に焼き付けたい」と感慨深げだった。

 今季限りでの引退表明から8日。今後の出場試合については「米ツアーに戻って最後のメジャー(エビアン選手権)まで出る。それ以降は未定。9月までに決めたい」と改めて話した。

 ただ今大会が国内最後になる可能性もあり観客が押し寄せるのは確実。主催者は予選ラウンド1日平均8000人、決勝ラウンド同1万2000人の来場を見込み、警備員ら合計9人を宮里組に同行させる。通常なら人気の組でも2〜3人のスタッフが付く程度。兵庫県警とも連携し、異例の態勢で宮里をガードする。

 プロ転向直後から支援を受けるサントリーの大会。宮里は「思い入れが強い分、この大会で結果を出したい。シンプルに勝ちたいという気持ち」と思いを込めた。

 ▽宮里と上田の同組メモ 国内ツアーでは08年大王製紙エリエール・レディースの第1、第2日、10年のダイキン・オーキッド・レディース第2日以来、4度目。ダイキンではともに首位と3打差の8位からスタート。宮里が71で回り首位と2打差の6位に浮上したのに対し、上田は74で21位に後退した。最終成績は宮里7位、上田25位だった。

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