【松岡修造の目】錦織、マリー戦は“何があっても勝つ”集中力を

[ 2017年6月7日 10:00 ]

テニス・全仏オープン第11日 男子シングルス準々決勝   錦織―A・マリー ( 2017年6月7日    パリ・ローランギャロス )

ベルダスコに逆転勝ちし、2年ぶり8強にガッツポーズの錦織(AP)
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 A・マリー戦は普通にやればチャンスはない。何があっても勝つという集中力を圭が持てるか。そこが試される試合になる。

 ベルダスコ戦の序盤、あれだけ下手な圭も見たことがなかった。どこかで体のことを考えたりして戦うことから逃げてしまう。今季の一番の悪いところ、メンタルの迷い=弱さがとことん出た。

 途中からは抜け出せたが、次はそんなそぶりを見せたらおしまいだ。A・マリーも今季は調子が上がらず、チャンスのある相手だと思っていた。ただ今大会は凄く良くなっている。特にリターンと攻撃力。どんどんコートの内側に入ってくる。

 大事なのはリズムをつくらせないこと。逆を突いたり、ドロップショットで意表を突くこと。A・マリーのIQテニスを超えるIQを圭は持っている。ただし「タフにやれ!」と言っても今の圭のメンタルでは5セット続くとは思えない。だが、そんな時に奇跡を起こせるのもまた圭のような気がする。(スポーツキャスター)

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2017年6月7日のニュース