17歳アマ石井2差4位 10代旋風ここも「精いっぱいやる」

[ 2017年6月4日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ヨネックス・レディース第1日 ( 2017年6月3日    新潟県長岡市 ヨネックスCC=6423ヤード、パー72 )

ヨネックス・レディース第1日 1番、ティーショットを放つ石井
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 ゴルフ界も10代旋風だ。前日に悪天候のため中止となった第1ラウンドが行われ、ツアー6戦目のアマチュア、石井理緒(17=開志国際高3年)が4バーディー、4ボギーの72で回り、イーブンパーで4位につけた。昨年の畑岡奈紗(18=森ビル)以来となる女子ゴルフツアー史上5人目の日本人アマチュア優勝を狙う。70で回った西山ゆかり(34=アマダホールディングス)が2アンダーで単独首位に立った。

 卓球界では17歳の平野美宇、サッカー界では16歳の久保建英、そして将棋界では14歳の藤井聡太四段。各界で10代旋風が吹き荒れる中、ゴルフ界からは石井が名乗りを上げた。首位とは2打差の4位で最終日を迎えることになり「こういう位置にいたことがない。緊張するなあ」と興奮気味に話した。

 雷雲接近と風雨の影響で中止となった前日は、5ホールを終えて3オーバー。仕切り直しが決まり「ラッキー!」と“恵みの雨”に感謝した。この日も時折吹き荒れる強風に多くのプロが苦戦する中、フェアウエーキープ率は78・57%(11位)と得意のドライバーで攻めた。ハウスキャディーの神田浩子さんのアドバイスを生かし風を攻略。最も風が吹きすさんだ14番(パー3)では、助言通りに5Iから5Uに番手を変更しピンそば3メートルへピタリ。2パットでパーセーブとしたが「自分では逆(の風)だと思っていたところを読んでくれて、風を読むことは大事だなと思った」と目を輝かせた。

 父・俊さん(52)が経営する新潟県新発田城CCで、ティーチングプロの石井和美(43)の指導の下8歳からゴルフを始めた。現在は全国屈指のゴルフ強豪校、開志国際高(新潟)に通う。この日も地元開催ということもあり、ゴルフ部でともに腕を磨く女子部員12人が応援に駆け付けた。「将来はプロになりたい。明日は緊張すると思うけど精いっぱいやりたい」。アマチュアで優勝すれば日本勢としては史上5人目の快挙。仲間の声援を背に、満を持して最終日のティーグラウンドに立つ。

 《奈紗に次ぐ5人目快挙へ》女子ツアーの日本人アマチュア優勝は過去に4人。石井は16年日本女子オープンを制した畑岡奈紗に次ぐ史上5人目の快挙に挑む。仮に石井が優勝した場合、17歳152日でのツアー初優勝となり、畑岡の歴代2位の記録を塗り替えることになる。

 【石井プロフィル】

 ☆生まれ 2000年(平12)1月3日生まれの17歳。新潟県新発田市出身。1メートル66。血液型A。開志国際高3年生。家族は父・俊さん(52)、母・美和子さん(50)、兄・雄大さん(19)。

 ☆ゴルフ歴 8歳のときに父が経営するゴルフ場のスクールに通い始める。中学2年時にフランスで開催されたエビアン選手権ジュニア杯を制し、高1で全国高校選手権春季大会優勝。2015年ヨネックス・レディースでは16位でベストアマ獲得。得意クラブは1W。平均飛距離は240ヤード。

 ☆目標 将来の夢はプロゴルファー。憧れの選手は「格好はミシェル・ウィー。プレースタイルと人間性は田仁智」。

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