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川内優輝 ひそかな野望は“6大陸制覇” 残すは南米と南極

ストックホルムに向けて出発する川内優輝
Photo By スポニチ

 過去の前例や現在の環境にとらわれることなく、自分の道を効率的かつ挑戦的に突き進む男がいる。8月の世界選手権(ロンドン)男子マラソン代表の川内優輝(30=埼玉県庁)。周囲からどう思われているかなど全く関係ない。公務員としての務めを果たしつつ、空き時間や有給休暇を使って走って走って走りまくることが生きがい。陸上以外のことで有名になろうなどという発想もない。

 平日は午前中にジョギングをしてから埼玉県内の定時制高校の事務職員として午後0時45分から同9時15分までの業務をこなし、休日の土日は全国津々浦々の大会へと出向く。加えて、世界のトップ選手とも戦いたいから可能な限り海外マラソンにも挑戦。大会前後に仕事を休まなければならない場合は必ず有給休暇の範囲内でおさめ、日本に帰国したばかりの空港からそのまま仕事場に向かうことも多々ある。

 自身3度目となる世界選手権代表に選ばれた今年もその方針は変わらない。4月には韓国・大邱、5月にはチェコ・プラハ、そして現在はスウェーデン・ストックホルムに出向いている。来月には人生70回目の42・195キロとなるオーストラリア・ゴールドコースト、そして8月は世界選手権でロンドンへ。代表としての戦いは今夏で一区切りをつけるつもりだが、それはランナーとしてのゴール地点ではない。9月にノルウェー・オスロマラソンに出向き、6カ月連続で海外マラソンに出場する予定だ。

 そんな川内にはひそかな野望がある。5年前にドイツ・デュッセルドルフマラソンに出場して以来これまでにユーラシア、北米、オーストラリア、アフリカの4大陸でのマラソン大会に出場。「いつかは可能性があれば」と“6大陸制覇”をもくろんでいる。費用と時間を要する南米大陸は「リオ五輪に行っていれば良かったんですけど残念ながら無理でした」と昨年の代表落選に悔しさを示しつつ「今のところコスタリカしかないけどハーフマラソンなので…。南米まで行ってハーフを走ってもいい結果は望めない」と出場できるフルマラソンを模索中。そして、もう1つ。南極大陸では年に1度だけ大会が行われており、それについても「多分結構先になると思いますけどね」と笑いながらも、その目は本気だ。もちろん出場するだけが目的ではなく、常に優勝を狙いに行くのが川内の信条だ。

 海外でもすっかり有名ランナーだ。「去年、ベルリンに出た時にオスロのディレクターと仲良くなった。海外に行くと違う海外の関係者と仲良くなれるのでいいですよね」。チェコではモロッコの関係者に、ドイツではルワンダの関係者に、エジプトではレバノンの関係者にマラソン大会への出場を持ちかけられた経験もある。「アフリカ勢含めて普通のトップ選手は行かないので、こいつなら行くんじゃないかとか、あるのかもしれない。どんどん広がっていくので面白い。やっぱりこれだけ海外に行っている日本人選手はいないので」。やるべきことはきっちりこなし、やりたいことには誠実に向き合う。そんな生き方をする川内に今後も注目せずにはいられない。(鈴木 悟)

[ 2017年6月3日 12:30 ]

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