孔明AONで復活!69で暫定8位浮上、8戦ぶり予選突破確実

[ 2017年6月3日 05:30 ]

男子ゴルフ ツアー選手権森ビル杯第2日   7384ヤード、パー71 ( 2017年6月2日    茨城県笠間市 宍戸ヒルズカントリークラブ )

2番、ティーショットを放つ小田孔
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 33位から出た小田孔明(38=プレナス)が1イーグル、4バーディー、4ボギーの69で回り通算2アンダーの暫定8位に浮上し、1月の開幕戦SMBCシンガポール・オープン以来8試合ぶりの決勝ラウンド進出を確実にした。アンジェロ・キュー(38=フィリピン)が通算7アンダーで暫定首位に立っている。雷雲接近で開始が1時間遅れたため、6人が日没までにプレーを終えられなかった。

 小田孔が予選通過を確実にした。開幕戦を最後に自身ワーストの7試合連続(1試合の棄権を含む)で決勝ラウンド進出を逃している。その屈辱の記録が止まる。「超うれしい。長かったな」と満面に笑みを浮かべた。

 2番パー5で残り260ヤードから5Wで2オン。15メートルのパットをねじ込みイーグル。11番から3連続バーディー。今季2度目の60台で暫定8位に浮上した。

 14年賞金王が今季は極度の不振に陥った。獲得賞金は57万3104円でランキングは157位。「アイアンは悪くないけど、悪い所から打っているから良くなく感じる。悪い所から打っているからパットも入らない距離に付く。全部の原因はティーショット」。14年の平均飛距離は289・82ヤードだが、今季は278・67ヤード。年齢とともに失われる飛距離を求めてバランスを崩し意図する球筋が打てなくなった。「自分のゴルフが分からなくなった。うつになりそうだった」。精神的にも追い込まれていた。

 レジェンドに背中を押された。青木功・日本ゴルフツアー機構会長には「おまえはうまいんだから何も考えるな」と励まされ、中嶋常幸には「こういう時もある」と諭された。

 尾崎将司には練習場でスイングチェックを受け「お前はゴルフをしていない」と一喝された。集中して打ち直すと「それがゴルフだ」と言われ「きっと一球一球大事にやれということだと思う」と意を強くした。「AONに言われると励みになる。あの3人に声を掛けられて幸せ」と力に替えて結果を出した。

 14年ブリヂストン・オープン以来の9勝目も視界に入る決勝ラウンド。「久々なんで2日間充実しながら回りたい」と頬を緩めた。

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