松山、憧れの藍にラブコール「メンタルコーチになって」

[ 2017年6月2日 05:30 ]

11年、ダンロップ女子オープンのプロアマで(左から)東北福祉大ゴルフ部の阿部監督、松山が見つめる中、ティーショットを放つ宮里藍
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 男子ゴルフの松山英樹(25=LEXUS)と石川遼(25=CASIO)が31日、今季限りでの現役引退を表明した宮里藍(31=サントリー)についてコメントした。米男子ゴルフのメモリアル・トーナメント(1日開幕、米オハイオ州)に出場する松山と石川は会場のミュアフィールドビレッジGCで取材に応じた。松山は自身のメンタルコーチ就任を熱望した。

 「ファンです。憧れの人です」。自分にとって宮里はどんな存在なのか。仙台で学生時代を過ごした共通点を持つ松山は明確な答えを口にした。

 記者会見の映像は「見ると感動しちゃいそうなので見ていない」という。昨年から引退の噂は聞いていたというが、実際に発表されて「何も言えない。お疲れさまという言葉もおかしいと思う。選手が終わっただけで、これからもゴルフ界に関わっていくと思うし。どう表現したらいいのか分からない」と戸惑いの様子だった。

 初めて会ったのは11年ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン。アマチュアとしてプロアマ戦に出場し、宮里の1つ後ろの組で回った。「格好よかった。オーラがある。緊張して話せなかった。でもサインは3つもらった。帽子とボールと手袋に。家に飾っている」。14年全米女子オープンでは会場で応援した。「1番ティーで手を振ってくれた」と照れながら振り返った。

 世界ランキング1位に上り詰めた技術に注目していた。「ゆっくり振るスイングのリズムを試したこともある。世界一のパットも凄い。参考になる部分はないかなと思いながら見ていた」。誰からも愛される人格も「こういう性格なので、人としても見習って、その心を忘れずに頑張りたい」と尊敬している。

 「パットが悪くなって、それを乗り越えているのも凄い。自分の心が強くないとできないと思う」とも話した。ドライバーやパットのスランプを克服した宮里の経験は、メジャー初制覇に向けて模索を続ける松山にとってもプラスになる。

 「記事で見たけど(宮里の)お父さんが(引退後の職業として)メンタルコーチを勧めていたので、最初にお願いしようかな。そうなるとパッティングコーチにもなっちゃうな」と冗談めかしつつ自身のメンタルコーチに就任することを熱望。「参考になるところはたくさんあると思うし、自分に足りないところも感じたりすると思う」と説明した。実現すれば松山にとって心強い指導者になることは間違いない。

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