山下氏 全柔連新会長就任へ 東京五輪へ一本化 柔道界切り札

[ 2017年5月26日 05:30 ]

山下泰裕氏
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 全日本柔道連盟(全柔連)の新会長に84年ロサンゼルス五輪金メダリストで現副会長の山下泰裕氏(59)の就任が確実なことが25日、明らかになった。13年に発覚した一連の不祥事を受け、連盟立て直しのために就任した新日鉄住金会長の宗岡正二・現会長(71)が2期4年にわたって在職。今年6月の改選にあたり「就任時70歳未満」の定款細則を順守する形で、退任の意向を固めた。

 全柔連の理事の定員は30人。今後は6人で構成される理事候補者選定委員会が各ブロックや傘下団体から推薦される14人を除く、16人の理事候補を選定。来月8日の理事会での議決を経て、月末の評議員会で承認を受ける。承認直後に新理事会が招集され互選で会長など執行部を決めるが、複数の関係者は「会長後継候補が山下氏で一本化されている」と明かした。

 国民栄誉賞受賞者の山下氏は、20年東京五輪に向けて柔道界の切り札だ。強化委員長を兼務した副会長時代には、世界大会の代表選考会議を公開とするなど、先進的な施策も行ってきた。今後は世界に向けてニッポン柔道の存在感を示す役割も背負うことになる。

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2017年5月26日のニュース