キャブス16点差逆転勝利 アービング42得点、3年連続ファイナル王手

[ 2017年5月24日 14:35 ]

プレーオフ自己最多の42得点をマークしたキャバリアーズのアービング(AP)
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 23日に米クリーブランドで行われたNBA東地区決勝第4戦は、英マンチェスターでのコンサート会場爆破事件を受けて厳戒態勢の中でティップ・オフ。試合は地元の2位キャバリアーズが最大16点差をはねのけて1位セルティクスに112―99(前半47―57)で逆転勝利を収め、シリーズ成績を3勝1敗として3年連続のファイナル進出に王手をかけた。

 序盤は苦戦。第2Qの5分14秒にレブロン・ジェームズ(32歳)がチャージングで4つ目の反則をコールされ、早くもファウルトラブルに陥った。直後にスコアは33―49と16点差に拡大。前半では10点差をつけられた。

 しかし第3Qに入るとガードのカイリー・アービング(25歳)が動きの取れなくなったジェームズに代わってフル回転。このクオーターの残り4分48秒から、カットイン6回、3点シュート2本、フリースロー1本で19得点を集中させ、第3Qを40―23として流れを変えた。

 アービングは第3Qだけで21得点を量産し、昨季のファイナル第5戦で記録したプレーオフでの自己最多得点(41)を上まわる42得点をマーク。第3Qの残り1分47秒には左足首を捻挫して一時はコートにうずくまったが、すぐに起き上がって気力でプレーを続行した。

 勝負どころの第4Qになると今度はジェームズが活躍。このクオーターだけで15得点を稼いでセルティクスを引き離した。ジェームズは21日の第3戦で11得点に終わったものの第4戦では34得点。3点シュートこそ6本中1本の成功にとどまったが、フィールドゴール(FG)は27本中15本を成功させて、後半は反則「0」で切り抜けた。

 ケビン・ラブ(28歳)も17得点とプレーオフ自己最多となる17リバウンドをマーク。腰痛を抱えながらのプレーとなったが最後まで“ビッグ3”の一角としての職務をきちんとこなしていた。

 今季リーグ3位の28・9得点を挙げていたガードのアイゼイア・トーマス(28歳)を右股関節の故障で欠くセルティクスは第3戦こそ勝利を挙げたが、第4戦では後半に失速。エイブリー・ブラドリー(26歳)が19得点、ジェイ・クラウダー(26歳)が18得点、先発で起用されたケリー・オリニク(26歳)が15得点を稼いで粘ったが、最後はアービングとジェームズの個人技に屈する形となった。

 トーマスの代役として先発しているマーカス・スマート(23歳)は第3戦で7本の3点シュートを決めて27得点を挙げたが、マークがきつくなった第4戦では40分出場しながら8得点。2試合連続でチームに貢献することはできなかった。

 なお第5戦は場所をセルティクスの地元ボストンに移して25日に行われる。

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